これからソファを新調する方は、今一度ソファの選び方を見直したほうがよいかもしれません。
選ぶうえで重要なポイントに、座面の「奥行」と「高さ」があります。
この記事では、ソファを選ぶうえで重要な座面の奥行と高さについて詳しく解説します。
ソファ選びを慎重に行いたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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座面の奥行が深いソファと浅いソファの違い
ソファの座面の奥行が深い場合と浅い場合では、過ごせる体勢や姿勢などが異なります。
この章では、ソファの座面の奥行が深い場合と浅い場合の違いを解説します。
座面の奥行が深いソファのメリット
まずは、座面の奥行が深い場合のメリットを2点紹介します。
さまざまな体勢でくつろげる
ソファでずっと同じ体勢でいると体が疲れるため、体勢を変えたくなることもあるでしょう。
座面の奥行が深いソファであれば、スペースにゆとりがあるため、脚を崩して座る体勢やあぐらをかく体勢など、自由に体勢を変えられます。
のびのびと横になれる
奥行が深いソファでは横になった際にも背もたれに肩が当たらないため、のびのびと寝転べるでしょう。
また、背もたれクッションが動かせるようなソファの場合は、クッションを外すことで奥行が広がります。
座面の奥行が深いソファのデメリット
反対に、座面の奥行が深い場合のデメリットを2点紹介します。
それなりの設置スペースが必要となる
奥行が深いソファは、その分ソファ自体のサイズも大きいため、設置するためのスペースがそれなりに必要となります。
そのため、家のなかの動線が確保できない、あるいは模様替えがしにくいといったことも考えられます。
センターテーブルでの飲食が不便である
奥行の深いソファの前にセンターテーブルを置いて飲食をするときは、少々不便に感じるかもしれません。
奥行が深いため、背にもたれずソファに浅く座ることになり、体勢が安定しないためです。
しかし、センターテーブルの代わりにサイドテーブルを置くと、深く背にもたれたまま飲み物や食べ物に手を伸ばすことができるため便利です。
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座面の奥行が深いおすすめのソファ
座面の奥行が深いソファとしておすすめしたい商品が、「HERMAN」です。
商品名の由来は、世界十大小説の1つである『白鯨』の作者ハーマン・メルヴィルです。
鯨の尾ひれから着想を受けた、メタルのフレームが特徴となります。
座面は低くて広々としており、ソファの上で横になることも、脚を乗せてくつろぐことも、あるいはパートナーとゆったりして過ごすこともできます。
座面の奥行が深いソファHERMANはこちら
座面の奥行が浅いソファのメリット
これまでは座面の奥行きが深いソファのメリット・デメリットを紹介しました。
次に、座面の奥行が浅い場合のメリットを2点紹介します。
部屋のなかでストレスを感じない
奥行が浅いソファは、深いタイプのものと比べると軽いものや小さめなものが多いです。
そのため、部屋のなかでの設置スペースを取らないので、部屋のなかをストレスなく自由に動き回れます。
正しい姿勢を保てる
奥行が浅いソファは座面が狭いため、椅子に腰掛けるように正しい姿勢を保てることがメリットだといえるでしょう。
日頃姿勢が悪く腰が痛いという方には、奥行が浅いものをおすすめします。
座面の奥行が浅いソファのデメリット
反対に、座面の奥行が浅い場合のデメリットを2点紹介します。
身長が高い人にはやや窮屈に感じる
身長が高い人にとっては、奥行が浅いソファだと少々窮屈に感じるでしょう。
購入する前に、座ったときの感覚を一度確かめておくことをおすすめします。
長時間座っていると疲れる場合がある
奥行が浅いソファは椅子に座っている状態に近いため、長時間座り続けると疲れてしまうかもしれません。
長時間くつろぎたい方には、奥行が深いものをおすすめします。
座面の奥行が浅いおすすめのソファ
座面の奥行が浅いソファとしておすすめしたい商品が、「BORGHESE」です。
BORGHESEは贅沢に生地を使ったアームレストが特徴的で、エレガントさと職人技が凝縮されたソファです。
スタイリッシュなデザインのなかに柔らかさを感じられ、部屋に置くとシンプルでモダンな空間を演出できます。
また、ヘッドレストは動かせるため、お好みの角度に調整できます。
座面の奥行が浅いソファBORGHESEはこちら
座面が高いソファと低いソファの違い
ソファの座面を考えるうえでのポイントは奥行だけではなく、高さもあります。
ここからは、座面が高い場合と低い場合のメリット・デメリットをそれぞれ紹介します。
座面が高いソファのメリット
まず、座面が高い場合のメリットを2点紹介します。
立ち座りしやすい
立ち座りが楽にできることが、座面の高いソファのメリットの1つです。
人間は低い場所から立ち上がるよりも高い場所から立ち上がるほうが、体の負担が少なくなります。
座る場合も同じように、低い場所に座るよりも高い場所に座るほうが、負担が少なく済むのです。
存在感を演出できる
一般的に、座面が高いソファは、ソファ全体の高さも比較的高いため、存在感があります。
部屋のなかでおしゃれなソファを際立たせたい場合には、おすすめのタイプだといえます。
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座面が高いソファのデメリット
反対に、座面が高い場合のデメリットを2点紹介します。
足が届かないことがある
座面が高いソファの場合、座っても床に足が届かないということもあり得ます。
足が浮いた状態だと疲れるため、床に足を着けようと、ズルズルとおしりが前方にずれていくことがあります。
そうすると姿勢が悪い状態になってしまうので、デメリットの1つだといえるでしょう。
圧迫感がある
座面が高いソファは存在感を演出できる一方で、部屋の広さによっては圧迫感を与えてしまう可能性もあります。
そうなると、部屋が狭く見えてしまうので、部屋が狭い場合や、広く見せたい場合は座面が低いソファを選んだほうがよいでしょう。
座面が高いおすすめのソファ
座面が高いソファとしておすすめしたい商品が、「STAN」です。
STANはアームレストがスリムになっているシルエットが特徴的なソファです。
なかでも電動リクライニング機能付きのタイプは、ヘッドレストとフットレストが別々に作動し、どんな姿勢でもフィット感を得られるため、快適な座り心地を実現しています。
座面が高いソファSTANはこちら
座面が低いソファのメリット
次に、座面が低い場合のメリットを2点紹介します。
開放感を与えられる
座面が低いソファは全体としての高さも低いため、部屋全体を見渡したときに視界が遮られません。
そのため、少々狭めな部屋の場合でも開放感を与えられます。
子どもと同じ目線でいられる
座面が低いソファは、高いタイプのものと比べると座面が床に近くなるため、床に座っている人と目線が近くなります。
そのため、小さな子どもが床で遊んでいるときに、一体感を感じられるでしょう。
座面が低いソファのデメリット
反対に、座面が低い場合のデメリットを2点紹介します。
立ち上がりにくい
座面が低い場所から立ち上がることは、人間の体の構造的に少々大変です。
膝や腰が弱い人にとっては負担が大きく感じられるかもしれません。
姿勢が悪くなる
座面が低いソファに座ると、足を前方に投げ出すような姿勢になってしまい、姿勢が崩れる可能性があります。
そうすると腰痛につながるため、長時間座り続けていると疲れやすくなるでしょう。
座面が低いおすすめのソファ
座面が低いソファとしておすすめしたい商品が、「DEEP」です。
DEEPは地中海にある美しいアドリア海から着想を得て作られた、2021年新作の商品です。
有名ブランド『Dior』とのコレボレーションをした実績のある、デザイナーのニカ・ズパンクによってデザインされました。
夏の地中海の暖かさや、波の満ち引きから連想される心地よさを与えます。
座面が低いソファDEEPはこちら
ソファの座面の奥行と高さのまとめ
以下の表に、座面の奥行と高さにおけるメリット・デメリットをまとめました。
この記事を全部読むお時間のない方は、ぜひこちらを参考にしてみてください。
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メリット
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デメリット
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奥行が深い
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- さまざまな体勢でくつろげる
- のびのびと横になれる
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- それなりの設置スペースが必要となる
- センターテーブルでの飲食が不便である
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奥行が浅い
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- 移動がしやすい
- 正しい姿勢を保てる
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- 身長が高い人にはやや窮屈に感じる
- 長時間座っていると疲れる場合がある
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座面が高い
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- 立ち座りしやすい
- 存在感を演出できる
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- 足が届かないことがある
- 圧迫感がある
|
座面が低い
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- 開放感を与えられる
- 子どもと同じ目線でいられる
|
- 立ち上がりにくい
- 姿勢が悪くなる
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身長に合った座面の高さの計算方法
自分に合ったソファの座面の高さを考えるうえで参考にできるものが、身長です。
座ったときのちょうどよいと感じる高さには個人差があるものの、以下の計算式でおおよそ適した高さを算出できます。
次の3つの計算式のいずれかで、適した高さの目安を算出できます。
座面の高さを求める計算式
- 身長×0.23
- (身長×0.25)-1
- 身長×0.25
たとえば、主に120㎝程度の子どもが座る場合は、以下のように求められます。
120㎝程度の子どもが座る場合
- 120×0.23=27.6
- (120×0.25)-1=29
- 120×0.25=30
つまり、120㎝程度の子どもが座る場合の適した高さはおよそ28~30cmです。
いずれかの計算式を覚えておいて、購入時に参考にしてみてください。
自分に合ったソファの選び方
前章では身長を参考にしたソファの選び方を紹介しました。
ここからは、その他のソファの選び方を2点紹介します。
座面の奥行の指標も参考にする
自分に合ったソファを選ぶためには、奥行の指標も参考にするとよいでしょう。
日本人の場合、一般的には座面の高さと奥行の合計がおよそ90~100cmになるとよいとされています。
座面の高さに対して奥行が深すぎる、もしくは浅すぎると、座り心地が悪くなると考えられます。
座面の高さの計算式を参考にしながら、奥行を考慮するとよいでしょう。
座面の座り心地にもこだわる
自分に合ったソファを選ぶうえでは、座り心地も確認しておくことが重要だといえます。
座っていて腰やおしりが痛くなるソファは、座り心地がよいとはいえないでしょう。
座り心地のよいものは、腰やおしりを座面と背面で支えているもので、体が痛くなりにくいという特徴があります。
ソファの購入時にはしっかりと座り心地を確かめておくとよいです。
おすすめの座面の高さ
ソファ購入時に座面の高さを選ぶ際、ライフスタイルや座る人の特徴を考慮することが重要です。ここでは、ソファの使用シーンや体の状態ごとに、おすすめの座面の高さを解説します。
リラックスしたい場合
ソファではテレビを見たり読書をしたり、うたた寝をしたりと、各自のリラックスタイムを過ごす場合が多いでしょう。
体の疲れをしっかりとり心を落ち着かせるためには、座面の低いソファがおすすめです。
座面の低いソファは、足を上げて伸ばしたり寝転んだりと、体勢を自由に変えやすいです。
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テレワークなど作業したい場合
ソファでパソコンを用いたテレワークをしたり、勉強をしたりと、作業をしたい場合もあるでしょう。作業に集中するためには、座面が高めのソファがおすすめです。
また、背面の高いソファは、頭部まで体全体を支えてくれるため、長時間の作業でも良い姿勢を保ちやすく、疲れにくいです。
作業するテーブルから30cm程度低い位置に座面がくるように、ソファを選びましょう。
年配の方の場合
年配の方が使用する場合は、40cm前後の一般的な高さ、もしくはやや座面の高いソファがおすすめです。
年を重ねるごとに足腰が弱くなる傾向があるため、立ったり座ったりする動作の負担も大きくなります。座面の低いソファでは、立ち上がりの際に腰を痛めてしまうリスクが考えられます。座面の高いソファで、立ち座りの際に力がかかる肘掛け部分が頑丈なタイプが適しているでしょう。
腰痛持ちの場合
年齢に関係なく腰痛持ちの方にも、立ち座りの楽な座面の高いソファがおすすめです。
座面の低いソファでは、立ち上がる際に前屈みになり、腰に負担を掛けてしまいます。ただし、座面が高すぎると座った時に足が浮き、足の重みで血行が悪くなってしまいます。
自然な姿勢で座った際に、お尻と太ももの裏が座面に付き、足の裏が床に付く高さが最適です。また、腰が沈まないように、適度な硬さと弾力のあるソファを選ぶと良いでしょう。
関連記事>>長持ちするソファの耐久性や寿命
ソファ選びは身長をベースとした座面の高さの計算式を用いるとよい
今回はソファを選ぶうえで重要な座面の奥行と高さについて解説しました。
座面の奥行が深いものと浅いもの、高さが高いものと低いものなど、さまざまなタイプのソファが存在し、それぞれメリット・デメリットが異なります。
それぞれのタイプによって、姿勢の良し悪しや立ち座りのしやすさ、部屋のなかでの在り方などが異なる傾向があります。
自分に合ったソファを購入するには、身長をベースにした計算式を用いるとよいでしょう。
そのうえで、適した座面の深さも算出し、お気に入りの1品を見つけてみてください。
ナツッジイタリアギャラリー横浜は、日本最大の正規専門ギャラリーとして、ソファを中心に200坪に約24シーンでエレガントな空間を創造しております。
イタリア本社デザイナーがコーディネートを手がけており、本場イタリアの空間に仕上げています。
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記事の監修者
2018年2月にNATUZZI ITALIA GALLERY YOKOHAMA立ち上げを経て、ショップマネージャー就任。
年間100名以上のお客様にイタリア家具・インテリアのコーディネート、ご提案を行うコンシェルジュ。
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